野村瞳さんのタータンスカート展 ①
- Day:2022.01.13 13:09
- Cat:野村瞳さんのタータンスカート
そこでタータンスカートの魅力や製作者、野村瞳さん(@intotheairwavez)についてご紹介していきます。

写真提供:野村瞳
スコットランドの伝統衣装キルト。スカートとの違いはその歴史性にあります。
キルトは16世紀、ハイランド地方の男性がまとうマント付き全身衣装がその由来。

現在のスタイルになったのは18世紀になってからだと言われれいます。
この奥深いキルトに魅了されたのが、日本人のキルトメーカー、野村瞳さん。

およそ5年前のこと。 当時ワーキングホリデーでアイルランドに住んでいた野村さんは、旅行でスコットランドを訪れ、
スターリングの老舗キルトメーカーの店に立ち寄り、そこで出会ったタータンのサンプルブックが人生を変えたと言います。
氏族ごとに固有のパターンがあり、アメリカ、オーストラリアと世界中に散らばった移民の子孫が、
スコティッシュのアイデンティティを持ち続けるべく自分のタータンを探し、ルーツをたどる。
そんなスコットランド人の考え方にも魅せられて、
縁あってエジンバラに拠点を置くニッキー先生のもとで学ぶことに。

正式にキルトメーカーとなってからは、この美しいスコットランドの文化を日本でも広めるために
尽力しています。
そんな野村瞳さんのキルトの伝統をとどめるオリジナルタータンスカートが、ついによろず屋でも扱えることとなりました!
使用している生地もイギリスの現地工場から取り寄せ、
スコットランドで実際にキルトの生地として使用されている
全く同じものを使うというこだわりよう。

スコットランド・タータン登記機関に正式登録された本物のスコティッシュ・タータンを身にまとうなんて、
とても贅沢ですね。
その美しさ、発色、手触りは格別です。
今回、入荷いたしましたキルトは11種。 順にご紹介してまいります。
※なお、一部キルト解説は野村瞳さんのホームページより引用させていただきました。
本文と重複しますが、ぜひお目通し下さい。
①ロイヤル・スチュワート

フロント
①ロイヤル・スチュワート
Royal Stewart
ウール100 % (裏地 ポリエステル100 % ベルト 牛革)
サイズ S / L
英国製(生地) ※製作は日本で行っています。
ロイヤル・スチュワートは、現在の英国王室の公式タータン。

200年以上も前に作られた非常に歴史の長い、スコットランドを代表するタータンのひとつです。

写真提供:野村瞳
赤を敬遠される方も、着てみるとまさにスコティッシュトラッド!
大人の可愛さを堪能できます。
スコットランドを長く治め、イングランドとの同盟を果たしたスチュアート家の名が付けられています。

バックスタイル
前エプロンにはフリンジを施し、ウエスト部分には英国産の革ベルトが。
フリンジ側の先端に付属のキルトピンをつけ、後面のプリーツは本物のキルトと同様、
歩行時に美しくなびくように設計されています。
両端の革ベルトで約8センチの幅が調整可能なため、少々の体型変化もカバーすることができ、
長年に渡って愛用いただけます。
~野村瞳さんのタータン解説~ Royal Stewart
現在の英国王室の公式タータン。200年以上も前に作られた非常に歴史の長い、
スコットランドを代表するタータンのひとつです。スコットランドを長く治め、
イングランドとの同盟を果たしたスチュアート家の名が付けられています。

写真提供:野村瞳
②ブラック・ウォッチ
ロイヤル・スチュアートに並ぶスコットランド2大有名タータンのひとつ、ブラック・ウォッチ。

②ブラック・ウォッチ
Black Watch
ウール100 % (裏地 ポリエステル100 % ベルト 牛革)
サイズ S / L
英国製(生地) ※製作は日本で行っています。
人気のブラックウォッチは、黒のセーターが良く似合うと、いつも感心します。
スコットランドのブラック・ウォッチ連隊が着用しており、
現在もスコットランド軍はこのブラック・ウォッチをベースとしたデザインのタータンを身につけています。

名前のウォッチには”監視する”の意味が含まれています。
スコットランドの伝統衣装「キルト」を女性用に再現させた美しいプリーツ巻きスカート。

写真提供:野村瞳
1日中着ていても着心地の良い巻きスカートとなっています。

すべてのスカートはウエストベルトに目立たぬよう小さなゴムを入れ、伸縮性を出しています。

写真提供:野村瞳
差し色の赤が効いたコーディネイトですね。
~野村瞳さんのタータン解説~ Black Watch
ロイヤル・スチュアートに並ぶスコットランド2大有名タータンのひとつ。
スコットランドのブラック・ウォッチ連隊が着用しており、
現在もスコットランド軍はこのブラック・ウォッチをベースとしたデザインのタータンを身につけます。
名前のウォッチには”監視する”の意味が含まれています。
③スコティッシュ・ヘザー

③スコティッシュ・ヘザー
Scottish Heather
ウール100 % (裏地 ポリエステル100 % ベルト 牛革)
サイズ M / L
英国製(生地) ※製作は日本で行っています。

スコットランド(特にハイランド地方)の荒野によく見られる白と紫の花木「ヘザー」をイメージして、

キルトの原型を残しつつ、より美しいボディラインを表現するため、
前面のエプロンにダーツを入れ、ウエストに引き締まった印象を与えます。

写真提供:野村瞳

写真提供:野村瞳
この美しいバックスタイル。紫のチェックが揺れる様は圧巻。

写真提供:野村瞳

スコットランドのペイズリー州にあるキルトテイラーが2001年にデザインした比較的新しいタータン。
スコットランドの大地を思わせる色合いです。
流行りに流されないクラシックな正統派タータンの一つです。
~野村瞳さんのタータン解説~ Scottish Heather
スコットランド(特にハイランド地方)の荒野によく見られる白と紫の花木
「ヘザー」をイメージして、スコットランドのペイズリー州にあるキルトテイラーが
2001年にデザインした比較的新しいタータンです。
スコットランドの美しい大地を思い出させる美しいタータンです。
④ラムゼイ・ブルー
これを見た瞬間、瞳さんのスカートのとりこになりました。
ブルー好きな方なら、この色味に引き込まれるはずです。

④ラムゼイ・ブルー
Ramsay Blue
ウール100 % (裏地 ポリエステル100 % ベルト 牛革)
サイズ M / L
英国製(生地) ※製作は日本で行っています。
ラムゼイ家の発祥は13世紀。マクレガー家のタータンを参考にしてラムゼイ・タータンは作られました。


写真提供:野村瞳
サイドもすっきり見えますね。

写真提供:野村瞳

写真提供:野村瞳
本来は赤ベースのタータンですが、スコットランドでは
この美しいラムゼイ・ブルー(ラムゼイ家のハンティング・タータン)が愛されているよう。
分かる気がします。
~野村瞳さんのタータン解説~ Ramsay Blue
ラムゼイ家の発祥は13世紀。マクレガー家のタータンを参考にして
ラムゼイ・タータンは作られました。本来は赤ベースのタータンですが、
スコットランドではこの美しいラムゼイ・ブルー(ラムゼイ家のハンティング・タータン)が
圧倒的な人気を得ています。
⑤シアン
ハッとするような美しいブルー。美しい中間色は日本人に人気が高く、得難い魅力があります。

⑤シアン
Clan Cian
ウール100 % (裏地 ポリエステル100 % ベルト 牛革)
サイズ S / M / L
英国製(生地) ※製作は日本で行っています。
こちらはファミリー・タータンではなく、珍しいアイルランドの男の子の名前(シアン)のタータンです。

シアンというお名前はゲール語で「古代」の意味を持ちます。
1983年、アイルランドの長官であったヘラルドさんによって登録されました。

いずれも瞳さんが、膨大なタータンから選び抜いた生地です。
こちらもスコットランドの伝統衣装「キルト」を女性用に再現させた美しいプリーツ巻きスカートです。

~野村瞳さんのタータン解説~ Clan Cian
こちらはファミリー・タータンではなく、珍しいアイルランドの男の子の名前(シアン)のタータンです。
シアンというお名前はゲール語で「古代」の意味を持ちます。
1983年、アイルランドの長官であったヘラルドさんによって登録されました。
⑥リンゼイ
スコットランドのクリスマスを彷彿させる
暖炉のような暖かみある色。トップの色を選ばない良さがありますね。

⑥リンゼイ
Lindsay
ウール100 % (裏地 ポリエステル100 % ベルト 牛革)
サイズS / M / L
英国製(生地) ※製作は日本で行っています。
リンゼイ家の歴史は12世紀初頭。1842年に確認された歴史の長いタータンです。

リンゼイ家は12世紀にスコットランド議会の領主のひとりとして活躍したサー・ウォルター・リンゼイ氏が有名な名誉ある家柄です。

落ち着いたえんじ色と深緑。ブリティッシュ感が溢れる美しいタータンです。
~野村瞳さんのタータン解説~ Lindsay
リンゼイ家の歴史は12世紀初頭。1842年に確認された歴史の長いタータンです。
リンゼイ家は12世紀にスコットランド議会の領主のひとりとして活躍した
サー・ウォルター・リンゼイ氏が有名な名誉ある家柄です。
落ち着いたえんじ色と深緑。ブリティッシュ感が溢れる美しいタータンです。
どの作品にも瞳さんのスコットランドへの思いが溢れています。

後半でも引き続き紹介してまいりますね。

次回は「スコットランド タータンスカート展」です。
2022年2月2日(水)~6日(日) 11:00〜18:00(最終日も18:00迄)
吉祥寺よろず屋 The Village Store(ザ・ヴィレッジ・ストアー)
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-7 1F北側
営業時間変更は随時、ブログ、ツイッターでお知らせします。
新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては中止もございますので、最新の情報をご確認くださいませ。
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